物語を伝える
社会を変える
私たちは時として病気にかかります。
そして病気から快復した後は、笑顔のあふれる日常生活へと戻っていきます。
しかし、世界には「ハンセン病」をわずらっただけで、そしてその病気は既に完治しているにも関わらず、社会から棄てられ、差別を受けている人が多くいます。
私たちYayasan Satu Jalan Bersamaは、ハンセン病の新規患者数が世界で3番目に多いインドネシアで、「ハンセン病快復者とその家族の笑顔が差別によって奪われることのない社会」の実現のために活動しています。
ハンセン病快復者とその家族に対する差別をなくすために必要なこと、それは、彼ら一人ひとりの魅力を社会に伝えていくことだと私たちは考えます。
ハンセン病の快復者やその家族も、私たちと同じように一人ひとりが違った魅力を持っています。これまでに受けた差別や苦しい生活の経験から、私たち以上に、人に対する優しさや生きていく強さを持つ人もいます。
しかしながら、偏見によってハンセン病の快復者は「怖い、恐ろしい」といったイメージが定着してしまっている状況では、彼らの魅力が社会に届くことはありません。
私たちは、活動を通してハンセン病快復者と共に生活する中で、変形した外見ではなく、彼らの内面を感じます。そして、私たちが出会った魅力あふれる人の物語を発信することで、社会のハンセン病に対するネガティブなイメージを、ポジティブなものへと上書きしていきます。
ひとつの出逢い、ひとつのつながりが、「ハンセン病快復者とその家族の笑顔が差別によって奪われることない社会」を実現するための種となることを私たちは信じています。
Project
ワークキャンプ事業
約2週間、インドネシア人及び日本人の大学生がハンセン病快復コロニーに滞在し、道路の舗装やトイレの建設、排水溝の建設などのインフラ整備をハンセン病快復者の村人と一緒に行います。このインフラ整備は、知覚麻痺や後遺症を持つハンセン病の快復者に対し、より良い生活環境を提供します。
活動期間中、学生は快復コロニー内に泊まり込み、快復者と共に生活します。初めて出会うハンセン病の快復者に最初は戸惑う学生たちも、共に汗を流して働く中で、彼らの変形した外見ではなく、内面を見るようになります。そして、「ハンセン病快復者とボランティアの学生」ではなく、「私とあなた」という関係性をつくります。
社会への啓発事業
ハンセン病についての正しい知識やワークキャンプを通して出会ったハンセン病快復者の姿を社会に広く知ってもらうための啓発活動を実施します。
ハンセン病は治る病気であり恐れる必要はないということ、かつてハンセン病を患い後遺症を持つ人も、既にハンセン病は治っており、私たちと何も違わないということ、そして、これまで知られることのなかったハンセン病快復者の生活やその人の魅力について、私たち自身が感じたこと、体験したことをもとに伝えます。
これまでに大学での写真展、カーフリーデーでの啓発活動、ハンセン病快復者を招いての中学校での講演活動などを実施してきました。
就労・教育支援事業
身体に障がいがある、あるいは、ハンセン病快復コロニー出身ということに対する差別が原因で、ハンセン病の快復者やその家族は就労の機会が得られにくいという現状があります。
また、ハンセン病快復者の子女の多くが、差別を受けてドロップアウトしたり、経済的困難のため高校・大学への進学を断念しています。
これらの状況を改善するために、少額資金融資制度、企業との協働による差別撤廃キャンペーンを導入した就労支援事業、高校・大学の進学にかかる奨学金や図書の寄付などの教育支援事業を立ち上げる予定です。2021年の試験導入、2022年からの本格実施を目指しています。
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Organization
名称 | Yayasan Satu Jalan Bersama:サトゥ ジャラン ベルサマ | |
設立 | 2019年12月 | |
住所 | Jl. Raya Permata Blok AA No. 13 Kota Baru Driyorejo, Gresik | |
連絡先 | info@satujalanbersama.org | |
連絡先 | +62 812 1068 8346(インドネシア) | |
Project | ワークキャンプ事業 / 啓発事業 / 就労支援事業 / 教育支援事業 | |
Member | 財団監督 | Yuli Astuti |
財団監督 | Umarotun Niswah | |
運営代表 | Nadhila Beladina | |
書記役 | Cheputri Rahma Astrini | |
会計役 | Ester Inne Yosevin Purba D | |
財団監査者 | Cakra Hagai Arpati SM | |
Project Coordinator | 高島雄太 | |
沿革 | 2009 | 高島雄太が大学を一年間休学し、Sitanala村(ハンセン病快復コロニー)に住み込む。 |
2010 | インドネシア大学の学生とLeprosy Care Communityを設立。 | |
2010 | 西ジャワ州タンゲランのSitanala村、東ジャワ州トゥバンのNganget村で活動を開始。 | |
2013 | 中部ジャワ州ジュパラのDonorojo村、東ジャワ州モジョケルトのSumberglagah村で活動を開始。 | |
2019 | Yayasan Satu Jalan Bersamaを設立。 | |
報告書 | 2014 | 2014年活動報告書(英語) |
2015 | 2015年活動報告書(英語) | |
2016 | 2016年活動報告書(英語) | |
2017 | 2017年活動報告書(英語) | |
2018 | 2018年活動報告書(英語) |